学びを深めたCSRに携わり、リクルートのサービスを通じた社会貢献事業に取り組む

株式会社リクルート 鎌内 由維さん

2024/07/09

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科を卒業し、株式会社リクルートで仕事をされる鎌内 由維さんからのメッセージです。

人材紹介から住宅、旅行、飲食まで幅広い事業を展開するリクルートで働く鎌内由維さん。入社のきっかけを「多岐にわたる事業を展開しているため、『社会にさまざまなポジティブなインパクトを与えられる企業』だと思ったからです」と語る。人材紹介の法人営業や転職情報サイトの商品企画を経験した後、社内公募制度を利用してサステナビリティ推進室に異動した。

「就労支援プログラムやしょうがい者理解の啓発活動に携わり、現在は事業支援グループという組織のマネジメントを担っています。例えば、住宅情報サイトの『SUUMO』では、車いす利用者のお部屋探しを支援するため、車いすマットを用いて事前に通路の幅を確認できるようにしました。このようなサービスを通じて社会価値を高める取り組みは、大学時代からの目標なのでやりがいがあります」

大学時代の「アジア寺子屋」ではフィリピンにて、農村開発の支援や現地の学校で授業を行った

鎌内さんは国際開発や国際福祉への興味から、立教大学コミュニティ福祉学部に進学した。「日々の授業で多様な社会課題が複雑に絡み合っている事実を学び、自分がどの領域からアプローチするべきかを模索しました。『アジア寺子屋』※1でボランティア活動に取り組んだ経験も忘れられません」と振り返る。そして、転機となったのが、国際開発プランニングコンテストへの参加だった。

「立案した企画に対し、審査員である外務省やJICAの方から『もっと企業を巻き込むべき』とアドバイスを受け、CSR※2への学びを深めるようになったのです。そこから全学共通科目で経営学分野の授業を履修するなど、立教大学の学修環境をフル活用して研さんを積みました」

社会人になった後も貪欲に学び続け、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科に進学し、しょうがい者がより働きやすい環境づくりについて研究。全ての経験が今に生かされていると語る鎌内さんは、新たな挑戦を始めた。

「愛知県で一般社団法人を設立し、休耕地を活用した農福連携※3に取り組んでいます。東京でサステナビリティに携わり、愛知で地域に根差した活動を行う私の働き方が、一つのロールモデルになればうれしいです」

※1 アジア寺子屋:立教大学の学生キリスト教団体の一つ。夏休みを利用して、フィリピンの小さな村でホームステイやボランティア活動を行う。
※2 CSR(企業の社会的責任):自社の利益を追求するだけではなく、従業員、投資家、社会全体に対して責任ある行動を自発的に起こすこと。
※3 農福連携:しょうがい者が農業分野での活躍を通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組み。

21世紀社会デザイン研究科の学位授与式で、中村陽一先生(名誉教授)と

しょうがい者理解の啓発活動として、親子でパラスポーツを楽しむVRイベントを開催

プロフィール

PROFILE

鎌内 由維さん

株式会社リクルート
サステナビリティ推進室マネージャー

2012年 コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科卒業
2023年 大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程修了

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