2023/03/31 (FRI)

「豊島区×立教大学 地域課題提言ワークショップ」最終報告会を実施しました。

2023年3月15日(水)、「豊島区×立教大学 地域課題提言ワークショップ」の最終報告会を実施しました。

【地域課題提言ワークショップとは】
本学所在地である自治体等が直面する地域課題の解決に向けて、学生チームで事前調査やヒアリングを実施し、解決策を練り上げ、最終的に報告会において自治体や住民に提言を行う体験型プログラムです。本学の地域連携事業をより推進していくために、正課外プログラム(単位取得対象外)として実施します。学部や学年も様々な学生でチームを編成し、地域課題を深く考えることを通じて、地域理解の深化、自己成長に寄与する機会を提供します。

豊島区文化商工部文化観光課ご担当者様からの説明(オリエンテーション)

今回は、豊島区文化商工部文化観光課様に「豊島区の魅力を海外の方にも知ってもらい、日本での豊島区の認知度を高め、豊島区を訪れる観光客が増えるようにしていくには、どのような情報発信をしていけばよいでしょうか、学生の皆さんの提案を聞かせてください。」というテーマをいただき、学生22名(4チーム)が約3ヶ月間のワークショップに取り組みました。

ワークショップは、12月のオリエンテーションからスタートしました。
学部学年が異なるメンバーでチームを組み、事前調査を経て、豊島区内外の方々にヒアリングを実施しました。
4チーム合計で約30を超える事業者の方々にヒアリングにご協力いただき、学生たちは貴重なお話の内容から得られる情報を提案内容に反映していきました。

ヒアリングの様子

最終報告会を終えての集合写真

最終報告会では、ヒアリング先の方々をお招きし、集大成となるプレゼンテーションを行いました。
各チームとも、3ヶ月間テーマに真摯に向き合い、時に悩みながらも作り出したアイディアを、豊島区の方々に向けて発表しました。
発表後の質疑応答では、学生の取り組みについて温かいお言葉をいただくことができ、ワークショップ期間を全力で走り抜けた学生たちの心に強く響きました。

学生たちにとって、この3ヶ月間はかけがえのない貴重な経験となりました。

チーム:いけふくろう「豊島区をリゾート地としてブランディングする『東京ハブリゾート』を提案」

チーム:メルヘン「豊島区に宿泊する人をターゲットに、宿泊施設を活用した区内の様々な情報発信方法を提案」

チーム:ヘキサゴン「学生主体で実施する豊島区ツアーガイドを提案」

チーム:サンシャイン大澤「豊島区の食をPRするとともに人の流れを作るため、フードマップの作成を提案」

ワークショップ概要

地域課題チャレンジテーマ:  
豊島区の魅力を海外の方にも知ってもらい、日本での豊島区の認知度を高め、豊島区を訪れる観光客が増えるようにしていくには、どのような情報発信をしていけばよいでしょうか、学生の皆さんの提案を聞かせてください。

課題提供:豊島区文化商工部文化観光課
協  力:公益財団法人としま未来文化財団、JR東日本駅たびコンシェルジュ池袋
実施期間:2022年12月3日(土)~2023年3月15日(水)
参加学生:22名(4チーム)

参加学生の声(事後アンケートから抜粋)

・まだ大学で分からないことも多い1年生の自分にとって、正直このプログラムに応募するのはすごく緊張したし、最初は自分が3ヶ月間のプログラムをやり遂げられるのか、少し不安もありました。ですが、私自身「何か大学で新しいことにチャレンジしてみたい」という思いがあったことや、将来の進路として視野に入れている公務員に繋がる学びになるのではないかという思いがあり、今回チャレンジしました。実際に参加してみて、本当に良い経験になったと思います。特に、これまで観光を「楽しむ」側だった自分が、今度は観光を「作る・広める」視点に立ってみたことはとても大きかったと思います。同時に、観光施策を考える上でいろんな人の異なる視点を知ることができました。区としてのビジョンや地域の方の思いなど、たくさんの人々の考えを共有していくことでより良い観光の在り方を示せるのではないかと感じます。今回のワークショップの課題には正解がなく、むしろたくさんの選択肢を提案していくことが意義のあることだったのではないかと思いました。(文学部 1年)

・今までチームで協力して何かをするということをやって来なかったので、大学生活が終わる前に経験することが出来て良かったです。チームという形だったため、学年的には先輩や後輩という立場の人達が、対等に話せたのが新鮮で楽しかったです。ワークショップを通して、自分の意見を伝える難しさや、相手の意見に対して何か伝えるときにどうすれば良いかを学びました。これらは今後の学生生活でも活かしたいと考えています。また、ヒアリングを通して豊島区の現状を知ったり、普段は関わることの無い方々と関わることができたことで、豊島区の知見を深められたと共に、貴重な経験ができたと感じています。まちづくりに興味がある私にとって、現状などを調べ、新たな視点から提案するという取り組みはとてもやりがいがあり、難しくもありました。自分のやりたいことは現実的に無理だろうと思った時や、自分で調べたことなどにとらわれ、頭が固くなってしまった時もチームメンバーが新たな視点から意見を言ってくれたことで、新しい発見に繋がりました。同じことに興味があるからこそ、チーム一丸となって取り組むことが出来たと考えています。とても貴重で楽しい3ヶ月間でした!(コミュニティ福祉学部 3年)

・本ワークショップを通して、チームで課題解決に向けて考えることの楽しさを学ぶことができました。実際にヒアリングをさせていただきながら、自分たちでも集められる情報を集め、より良いものを提案できるよう進めて参りました。何か一つ課題を見つけそれに対して解決したと思えば、またこれまで見つからなかった新たな課題が見つかりその解決案を決め、そしてまた新たな課題が見つかる・・・というように、一歩進めばニ歩下がるといった状況の場面も多々あり、悩むことも多かったです。しかしそのような出口が見えない時に、メンバーの誰かが突破口となるようなことを提案してくれることもありました。一人だと足踏みし続けてしまうところでも、チームで動くことによって、メンバーのアイディア力で少しずつ確実に前進することかでき、チームで協力しながら難しい課題に向けて取り組むことの楽しさ、そして大切さを実感することができました。また学年や学部が異なる人が集まるためとても刺激になりますし、お互いについて教え合いながら一人一人のパーソナルな部分についても深く知ることができたので、チームメンバーとの新たな出会いも自身にとって財産となりました。最初は軽い気持ちで応募しましたが、活動を最後までやり遂げた今、想定していた以上の達成感を感じており、参加して良かったと強く思います。このワークショップに参加することができてとても楽しかったです。(法学部 3年)

・地域の課題に向き合うという点では、なんとなくみんなが感じている豊島区の課題感を丁寧に言語化して、それに答えるアイデアを具体化することができました。特に、多くの事業者様にご協力いただき現場の声を聞かせていただいたほか、自分たちの考えも親身に検討していただいたことで、現状分析の解像度を高く、アイデアも責任を持って考えることができました。活動中や活動後は、豊島区で行われている様々な取り組みや事業者様の活動が自然と目に入るようになり、「ヒアリングでおっしゃっていたやつだ」「この取り組みに自分でも何か協力できないかな」と地域の現状や課題に対するアンテナが高くなったと思います。学部学年を超えるグループワークという点では、メンバーの得意なことを生かしあって提案を練り上げることができました。当初、年齢もバックグラウンドも異なるメンバーで、果たして議論が盛り上がるのだろうかと不安もありましたが、それぞれが自分の役割を自覚して、積極的に意見を出すことのできるメンバーで、活動が終わる頃には笑いの絶えない、だけどきちんと議論できる、最高のチームになりました。チームワークにおいて、自分の得意や苦手を認識するいい機会だったと思います。(経済学部 4年)

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